組織におけるリスク管理教育支援システム(障害者教育/一般)

概要

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近年の組織による不正や事件の報道が後を絶たない.そのような中で,リスク管理に対する関心が強くなっている.リスクとは,複数の層に分類でき,小さなリスクは末端の社員の業務に潜むことが多い.一方,大きなリスクは企業に直接影響を与える規模の物であると言える.リスクの頻度としては,社員が通常気づかない程度の思わず「ヒヤリ」,「ハッ」とするような小さなリスクが数多く存在する.しかし,結果的にそのような小さなリスクが,しばしば間接的に大きなリスクを発生させることがある.本論文で提案するシステムでは,それらの「ヒヤリとする」、あるいは「ハッとする」業務ミスに類したリスクを見つけ出し,その上にある重大なリスクの推論を行い,リスク管理セクションの業務を支援する.同時に社員教育の一環としてリスク管理教育の重要性が認識されている.従来の教育方法では,社員同士の注意喚起などを通した教育以外では,講演やビデオ上映のような視聴覚教材を用いて,学習者が意識的に潜在的にリスクを認識しにくい社員教育を行っていた.本論文では, Web上で複数ユーザが議論できる場を提供し,双方向的な情報のやり取りを行う学習方法を提案する.
2008-01-19