顔貌の変化をきたした口腔がん術後患者における退院後の生活実態
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概要
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【背景・目的】口腔がんの術後に生じる顔貌の変化や口腔機能障害は,患者の日常生活に大きな影響を与えている.本研究の目的は,口腔がん術後患者における退院後の生活実態や患者の抱える問題について明らかにすることである.【対象と方法】対象は,口腔がんの術後,顔貌の変化や口腔機能障害をきたした歯科口腔外科通院中の患者5名.面接から,退院後の生活や患者の抱える問題について聴取し,K-J法により質的帰納的分析を行った.【結果】患者の語りは,共に強く関連しあう『からだの状態』『こころの状態』『くらしの状態』と,そのそれぞれに関連する『医療者からのサポート』に大きく分類された.【結語】患者は顔貌の変化や口腔機能障害などのつらさを抱えているが,その障害と共に生きるための工夫や技術を身につけて適応している.医療者の声掛けや傾聴,親身で一生懸命な姿勢,安心できる関係の構築,専門的知識に裏づけられた十分な説明が心の支えになっていた.適応や役割遂行のための援助が重要であることが示唆された.
- 北関東医学会の論文
- 2008-02-01
著者
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小板橋 喜久代
群馬大学医学部保健学科
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金子 有紀子
群馬大学大学院医学系研究科
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佐藤 愛美
群馬大学大学院医学系研究科
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金子 昌子
信州大学医学部保健学科
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藤野 文代
岡山大学大学院保健学研究科看護学分野
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小板橋 喜久代
群馬大学
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金子 昌子
信州大学医学部附属病院
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小板橋 喜久代
群馬大学 医学部
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金子 有紀子
群馬大学大学院保健学研究科博士後期課程
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