情報社会と日本経済・世界経済 : 「人々の間の競技(ゲーム)の社会」における光と影
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概要
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情報社会は「人々の間の競技(ゲーム)の社会」と題され,ハイテクノロジー,特に半導体の開発面における一大飛躍により,電気通信が決定的な役割を演ずると共に,生命工学の驚異的な進展に伴い新しい生命が創造されると同時に社会のすみずみにまでコンピューターがゆき汎り,現場的な仕事を中心に人間の知能が補完される。「光の面」としては,価格破壊,環境保護その他人間の尊厳の重視,一党独裁の崩壊その他デモクラシー追求の社会である。経済の面では,産業廃棄物の回収と再利用その他前述の環境問題が重要な課題となる循環経済に入る。だがその反面情報のディジタル化により,「影の面」として,商業主義(情報の有料化その他)がはびこり,インターネットその他は,標準化とユーザ共同社会(コミユニティ)で隆盛を極めるが,結果的に軍事目的に貢献することを促進する社会でもある。国内では富が一部の人に集中し,国家間では一部の先進国家に有利になる(新しい国際分業により機動化することと経済のディジタル化のため)社会でもある。
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