米国の経営大学院における情報処理教育について : 序説 下巻
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概要
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情報処理のソフトウェアに関しては,日米間に相当の格差があることは大方の識者の認めるところである。本稿は米国の有力経営大学院10校について,情報処理カリキュラムを調査しまとめたものである。上巻には主として総論としての全体像(領域図,コンセプト,ターミノロジー)中巻には各論として各校の授業科目を掲げて比較対照した。今回の下巻では,わが国における文部省委託の2つの報告書-主として文系大学対象のIS報告書と主として理工系大学対象のCS報告書-との関連で,これらをどのように位置づけるかを論ずる。結論を手短かに記すと,IS報告書についてはその画期的な意義と努力の大きさを賞揚するものであるが,(1)米国の経営大学院-MBAを付与して実務者教育の主役である-を比較検討から除外するのは異論がある(2)各目上,情報システム(IS)と銘打たれた文献・実例にとらわれすぎる嫌いがある,その他の問題点を提起し,本稿のような実態調査をたえず報告書にフィードバックし,総合的に考察する必要性を提言する。最後に一言,本編において本文は単に要点のみにとどめ,根底にある「コンピュータと経営学」の全般に関する複雑多岐な理論は巻末(注)にゆずった。
- 愛知学泉大学の論文
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