相模湾砂質浅海域における底魚群集の生物生産構造
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
相模湾砂質浅海域の底魚群集構造を明らかにするために,水深10m〜20mにおいて底魚類を採集した。種多様性と生物量は春〜夏に増加した。種組成に基づいてクラスター解析を行ったところ,約80%の標本が,埋在性ベントスを摂食するササウシノシタが優占し,種数も生物量も少ない群集によって構成されていた。しかし,主に5月から6月にかけては,アミ類や表在性ベントスを摂食するサビハゼが優占する群集が出現した。この季節的な群集の変化を30年前のデータと比較したところ,生産構造に大きな変化がないことが示された。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2008-01-15
著者
-
片山 知史
独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所横須賀庁舎
-
片山 知史
独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所
-
福田 雅明
(独)水産総合研究センター北海道区水産研究所
-
片山 知史
(独)水産総合研究センター中央水産研究所
-
渡部 諭史
(独)水産総合研究センター中央水産研究所
-
福田 雅明
(独)水産総合研究センター 中央水産研究所
-
渡部 諭史
(独) 国際農林水産業研究センター
関連論文
- 水産総合研究センターの生物多様性研究に関わるデータベースと標本, 多様性研究の方向性
- 千葉県館山湾におけるアイゴの生活年周期
- 千葉県館山湾におけるアイゴSiganus fuscescensの年齢と成長
- 我が国のアサリ漁獲量激減の要因について
- 相模湾砂質浅海域における底魚群集の生物生産構造
- 相模湾におけるヒラメ種苗の摂食生態および摂食日周期性
- ニシン仔稚魚の体側筋の発達と遊泳速度の変化
- クロガシラガレイ稚仔魚の成長に伴うタンパク質量と核酸量の変化
- 浅海域生態系と沿岸資源の長期変動
- アイゴ成魚に対する動物性餌料の重要性
- 沿岸資源の持続的利用に向けて : 学際的な沿岸生態系研究の必要性
- アイゴ成魚に対する動物性餌料の重要性
- 豊後水道西部海域におけるイサキの年齢と成長および漁獲物の年齢組成