日本心身医学会の発展と東京大学における心身医学の歩み(シンポジウム : 日本における心身医学の歩み,2007年,第48回日本心身医学会総会(福岡))
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概要
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日本心身医学会は,池見酉次郎を中心にして1959年に設立された.最初の20年は「草を分けて」の歩みであった.次の20年は「道をつくり」の歩みであった.そこで,この時期を中心に述べる.1979年に日本医学会に加入できた.1996年には標榜科が認可され,1997年に社団法人になった.これで,学会は学問的にも,診療上でも,法律的にも確立された.これを基に,今日まで発展を続けている.東京大学における心身医学の歩みについては芽生えの頃と心療内科が講座として認められ確立する時期を中心に述べる.日本心身医学会設立時の役員には東京大学教授が9名連名している.また,第2回総会は田坂定孝東京大学教授が主催した.しかし,実際に土台作りをしたのは1963年に発足した東京大学精神身体医学懇話会の中堅および若手のメンバー(石川中,石崎達,末松弘行ら)であった.そして,1972年に石川を中心にして,附属病院分院に診療科として心療内科が開設された.初めは「イバラの道」の歩みであった.固有の外来診療の場所を得て,臨床および臨床研究が進められた.第2代教授の筆者のときには,研究および臨床は摂食障害に関して行い,臨床実習を含む教育システムを確立した.そして,1993年に講座に昇格した.その後,第3代久保木富房の時に,本院と統合され固有の病室が開設された.また,第4代赤林朗により新しい研究の開発が図られている.
- 2008-02-01
著者
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