関東平野中央部における中-上部更新統の堆積相および堆積シーケンス
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概要
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関東平野中央部の中-上部更新統は,コアの観察や産出化石に基づいて,10種類の堆積相に区分される.それらは河川から浅海の堆積環境で形成されたものである.それぞれの堆積相の累重や地域的な分布を検討すると,本地域の中-上部更新統は氷河性海水準変動の影響を強く受けて堆積したことが判明した.関東平野中央部の中-上部更新統の堆積シーケンスは,下位より網状・蛇行河川相,湾相,そして,蛇行河川相と累重するのが一般的である.しかし,調査地西部では湾相に替わって河口・干潟相が分布し,さらに,調査地北西部では浅海相が欠けることもある.また,本地域の堆積シーケンスの形成は,房総半島に分布する下総層群と比較して,河川の影響をより強く受けている.
- 地学団体研究会の論文
- 2008-01-25
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