小中移行期における「学校不適応」に関する考察 : パネル調査の分析から
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概要
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小中移行に伴う子どもたちの諸変化を明らかにするために,2005年2月から11月にかけて,首都圏にあるA自治体の公立小学校から公立中学校に進学した子どもたちを対象にした3波のパネル調査を実施した.その結果,小中移行期における学校適応の変化にはジェンダーによって差があることが明らかになった.教員の構成においても男女の人数比・年齢構成で小中学校間では有意な差があり,また家庭での教育期待もこの時期に著しい変化があることが見られた.こうした環境面での変化も視野にいれたとき,学校への「適応」が社会的・文化的に検討すべき課題であることがいえよう.
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