英語における未来表現の効果的な教授法の試み : 第2部:単純未来表現においての客観的用法と修辞的用法の対比第2〜第3章
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概要
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前号記載の第2部第1章では、筆者が見分けている「不可避的結果の予報表現」の4種類のうち、特に「<後(のち)>という時間の区分に起こる不可避的結果の予報表現」と「抑制不可能な衝動の不可避的な結果の予報表現」(以下の29ページの図参照)という2種類それぞれの客観的応用と修辞的応用の対比の本論の続きとして、第2章では「不屈の決意に起因する不可避的結果の予報表現」の客観的[準修辞的?]応用の特徴と発語脈絡上の使用条件を記述した後、他者の行動に見いだせられた習慣性の強い出来事の一貫したパターンに対する発語者側の情感的態度の修辞的転用、および(/Cinderella shall go to the ball!/が典型的使用例になる)発語者の決意と能力・権力などによって不可避的結果が他者に強いられることを宣言し、助動詞の特殊な使い分けを特徴とする拡張的表現に次々と焦点を当て、後者のやや複雑な含意を明らかにする。また、第3章では、「<後(のち)>という時間の区分に起こる不可避的結果の予報表現」と対照的1対を成す「<直ぐ>という時間の区分に起こる不可避的結果の予報表現」の3通りの表現の使い分けの基準を考察し、実際の計画性を隠すような修辞的応用を取り上げる。(ページ数制限のため、計画の宣言表現(1種類)、予定の報告表現(4種類)、それぞれについての論札は、続編の章に委ねざるを得ない。)
- 関西大学の論文
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