ヨハネ福音書における人物の対立
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概要
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本小論は、ヨハネ福音書において人物の対立が描かれている部分を検討し、その意味を探る。直接的に「対立」を意味するσχίσμαを含む部分、また文脈において対立が描かれている部分を扱う。考察の結果、ヨハネ福音書の「対立」のモチーフは、(1)歴史的にはヨハネ福音書と共同体を巡る問題を明らかにし、(2)文芸批評的には未信者の読者を信仰へ導こうとする力を持ち、さらに(3)レトリック的には読者に対して混沌を与え、解決を求めようとして物語を先に読み進めようとする力を与える効果を持っているのである。
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