天保14年本『和字絵入往生要集』閻魔王庁図の研究 : 八田華堂金彦の仕事を掘りおこす
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概要
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八田華堂金彦の挿絵を売り物として刊行された天保14年本(『和字絵入往生要集』)は、刊記に「寛文十一辛亥年霜月元板天保十四癸卯年三月再刻」とあるように寛文十一年本を元版(つまり下敷き)とした本である。しかし、八田華堂金彦の描いた挿絵を分析したところ、寛政二年本(元禄本系統)の挿絵に依拠して描かれた部分のあることが発見できた。天保14年本の挿絵制作にあたり、八田華堂金彦が先人の画業を広く学んだ跡を確認することが出来た。挿絵の分析によって初めて判明する八田華堂金彦の仕事に込めた努力を掘りおこし顕彰した。
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