天保14年刊本『和字絵入 往生要集』第32図の研究 : 滋賀聖衆来迎寺蔵「釈迦三尊十六善神図」の影響
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概要
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天保14年に刊行された『和字絵入 往生要集』の挿絵を描いた八田華堂金彦は、地獄をはじめとする六道部分の挿絵を、聖衆来迎寺(滋賀県坂本)所蔵の『六道絵』に依拠して描いている。今回新たに、八田華堂金彦が、同じく聖衆来迎寺所蔵の「釈迦三尊十六善神図」の釈迦像をもとに『和字絵入 往生要集』第32図「見仏聞法楽」の挿絵を描いている事が判明した。八田華堂金彦が『和字絵入 往生要集』の第32図を描くに至った過程を検証し、同時に天保期の聖衆来迎寺において「釈迦三尊十六善神図」の本尊が阿弥陀仏として拝されていた可能性について指摘した。
- 作新学院大学の論文
- 2003-03-30
著者
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