I.ウォーラーステインによる「社会科学」批判について
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概要
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本稿では、I.ウォーラーステインが主に1990年代の著作で提示した、「社会科学」への批判作業について検討し、それが、社会学における社会変動理論や、社会福祉学の理論的-歴史的研究に対して持つ重要なインプリケーションについて考察する。彼の社会科学批判における最も重要な論点は以下の通り。[1]「社会」概念のあいまいさとその暗黙の「国家」概念への関連に対する批判。[2]「一国単位の単線的な近代化論」、「発展段階論」等への批判。[3]「個性記述的歴史学」と「法則定立的社会科学」が対立している状況への批判。[4]「国家/市場/社会」及び「政治学/経済学/社会学」のトリニティーへの批判。[5]社会科学における価値中立性の規範への批判。
著者
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