草地の融雪促進に関する研究 : 第3報 融雪促進による放牧期間の延長
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概要
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積雪寒冷地帯での早春における放牧期間を延長する目的で,雪面黒化法によって融雪を促進した場合の牧草生産に及す影響と早春放牧の効果について試験した。得られた結果の要約はつぎのとおりである。1)融雪の促進は早春の牧草生産に効果的である。これは消雪に伴う急速な地温の上昇と太陽直達光の利用が可能になることが主因である。2)この地温の上昇とN施肥を組合せることによって,早春放牧のための草量を確保することが可能である。3)上述の結果にもとづいて実証試験を行い早春の放牧開始時期を従来と比較して10日以上早めることができた。このような早春放牧は,放牧家畜の増体に効果的であるばかりでなく,spring flushを効果的に放牧利用することにつながる。
- 日本草地学会の論文
- 1975-10-25
著者
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