暖地型イネ科牧草種子の発芽 : カラードギニアグラス種子の発芽について
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概要
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暖地型牧草カラードギニアグラス種子の発芽試験法の改善をはかるため,発芽温度と発芽床および2・3の種子処理が発芽にどのような影響をおよぼすかについて1970年4月から7月におけて,農業技術研究所種子貯蔵管理室で実験をおこなった。1.発芽温度と発芽床をかえてその発和効果をみた結果,高温時間の長い30〜20℃の変温が高温の短い20〜30℃にくらべて発芽率は著しく高く,明らかな差が認められた。また〓紙,川砂,土壌,バーミキュライトの各発芽床では,いずれの温度条件下でも土壌,砂区は〓紙区にまさった。2.種子の脱頴,傷付,浸種水洗処理が発芽にどのような影響をおよぼすかをみた結果,脱穎種子は発芽開始の時期が早く,80%以上の高い発芽率を示したが,傷付,浸種水洗,脱〓処理の効果は著るしくなかった。3.濃硫酸の浸種処理時間をかえて発芽をしらべた結果,処理時間が長くなるにつれて発芽率は漸増する傾向が認められたが,化学薬品との併用によってさらに発芽は旺盛となり,ジベレリンとチオ尿素混合溶液区が最も発芽促進効果は大であった。
- 1971-10-29
著者
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