学生の運動及び修学状況と健康度・生活習慣に関する研究
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概要
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平成14年度入学の私立A大学1年生の男子237名、女子112名を対象にして、運動及び修学状況と健康度や生活習慣の関係について分析し、以下のような結果を得た。1.A大学学生は他大学学生と比較して顕著な差は認められなかった。しかし、男女とも身体的健康度は低かったが、睡眠の規則性では優れていた。そのほか、男子では運動意識は高いが、嗜好品の摂取では劣った。女子は運動面で劣り、食事面で優れていた。パターンからみると、男女とも充実型がやや多いが、女子では要注意型がやや多くみられた。2.性差では、男子は健康度、運動面で優れ、女子は食事面で優れ、女子に要注意型がやや多くみられた。3.運動部所属の有無との関係では、運動部所属者ほど健康度、運動、休養面で優れ、充実型が多く、要注意型は少なかった。週平均の運動実施状況からみると、運動量の多い者ほど健康度、運動、食事、休養面で優れ、充実型が多く、要注意型は少なかった。4.健康度の自己評価では、健康度を高く評価した者及び満足度が高い者ほど、健康度、運動、食事、休養面で優れていた。5.修学状況との関係では、1年間の単位取得数の多い者ほど充実型が多く、単位取得数が少ない者ほど要注意型が多かった。特に、単位取得数の少ない者ほど男子では運動面を除く健康度、食事、休養面で望ましくなく、男女共通の傾向として食事の規則性、嗜好品の摂取で望ましくない傾向がみられた。6.健康度・生活習慣の変容について前期及び後期の授業前後で比較したが、顕著な変化は認められなかった。今後、検討すべき課題である。
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福岡医療福祉大学 | 論文
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