遠隔教育で行われている司書教諭養成 : 司書教諭は,生徒たちにどのような能力を養うことを期待されているかアルバータ大学の事例から
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概要
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本稿は,遠隔教育により司書教諭の養成がどのように行われているかをアルバータ大学の事例を用いて調べ,学生がドロップアウトせずに遠隔教育を受けるために特に必要とする能力とその能力を養うための教育が大学入学前の学校段階で司書教諭によってどのように行われているかを見るのを目的とする。アルバータ大学は,授業をオンキャンパス,オフキャンパス,オンラインの3種の授業方法をとっている。司書教諭の資格は,大学院レベルの授業を10とる必要があり,学部も入れて最低6年の教育を必要とする。1997年,TL-DLプログラムを導入してから,受講者の質が変わって,現職者を多く含むようになった。遠隔教育の主たるッールはWebCTである。司書教諭養成の必修授業のなかには,図書館の運営のほかに,学習のための情報技術,リソースベース学習(資料による学習)プログラムなどが含まれ,生徒が独立した学習者になるように導くことが司書教諭の主たる仕事と考えられている。大学は,TL-DLの学生に対しても,大学に通ってくるオンヤンパスの学生と同値のサービスを行おうとしており,図書館カタログのキャンパス外からの検索,電話やオンラインによるレファレンス,資料の送付などのサービスを行っている。
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