拙稿の主題は、標題にもあるとおり、M&Aと企業統治に関するものである。近年、日本企業をとりまく環境は様変わりしたが、それはひとつには企業構造の変化であり、他面では法制度や会計制度の改変がある。前者は組織構造における所有の事実上の崩壊であるとともに、後者はグローバリゼーションの一環ととらえられる。拙稿では、経営行動にまつわるさまざまの問題と市場ルールがコーポレイト・ガバナンスに及ぼす影響を再検討の対象とする。
計算経済研究所:芝浦工業大学大学院:明治大学
目白大学経営学部経営学科