精神障害者の地域生活における現状と課題(第1報) : 暮らしやすさに焦点を当てた質問紙調査より
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概要
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本研究は,精神科看護者が社会福祉的課題を意識した看護ワークのパラダイムシフトが必要であると考え,地域で生活する精神障害者が「暮らしやすさ」をどのようにとらえているのか現状と課題を把握し,社会復帰支援にむけた精神科看護の資料とすることを目的として行った。関東近県にある社会復帰施設など,計14ヶ所にて,研究者が直接,利用者に対して目的と実施及び回答方法について口頭による説明を行い,同意の得られた計175名を対象とした。大正大学大学院にて作成された第2版「暮らしやすさ尺度」を使用し,各施設にて調査票を配布,その場で記入してもらい回収した。分析は,先行研究の地域住民データと本データとの比較,「暮らしやすさ尺度」の質問内容14項目について因子分析を行った。結果,精神障害者が地域で安定した生活を送るための課題として,(1)精神症状と身体合併症のコントロール,(2)日常生活の質を向上させるための活動,(3)人的支援,(4)経済的基盤と生活の場などが重要になることが明らかになった。
- 順天堂大学の論文
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