高感度フェノール-硫酸法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
フェノール-硫酸法(80%(w/w)フェノール試薬使用)は、ペーパークロマトグラフィーによって分離された少量の糖類を定量するためにDubois等[Dubois,M.,Gilles,K.A.,Hamilton,J.K.,Rebers,P.A.,and Smith,F. 1956. Anal. Chem. 28:350-356]によって開発されたが、最近は5%(w/v)フェノール試薬を使用する改良法[Hodge,J.E. and Hofreiter,B.T.1962. Methods in Carbohydrate Chemistry vol.1,pp.380-394]が広く用いられている。我々は、カラムクロマトグラフィーによって分離されたごく少量の糖類を定量するためにHodge and Hofreiter (1962)の方法を高感度定量法に改良した。Hodge and Hofreiter法と比較すると、我々の高感度定量法は、再現性はほぼ同程度であるが、約10倍感度が良くなり、マイクログラムレベルの糖を定量でき、非常に優れた方法である。更に、フェノール-硫酸法において、濃硫酸の添加は注意深く行わなければならず、そして又時間を要する操作であるが、我々の改良法では、硫酸の使用体積を大幅に減少させたために、多数のサンプルを同時に処理でき、硫酸添加後の操作の危険性が減少し、実験操作性が大きく向上した。
- 帯広畜産大学の論文
- 2001-06-29
著者
-
井熊 武志
帯広畜産大学生物資源科学科
-
竹内 宏治
帯広畜産大学生物資源科学科
-
高橋 裕司
帯広畜産大学生物資源科学科
-
匂坂 慶子
帯広畜産大学生物資源科学科
-
高澤 俊英
帯広畜産大学生物資源科学科
-
匂坂 慶子
帯広畜産大
-
高橋 裕司
帯広畜産大
-
高澤 俊英
帯広畜産大
-
井熊 武志
帯広畜産大