蛋白質アミノ酸に関する研究 : 第一報システィンの加水分解
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概要
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蛋白の化学講造を研究するには,それを構域するアミノ酸の種類を研究するのが先決問題である。著者は蛋白を酸加水分解する際に硫化水素が発生することを観察し,これが既知のアミノ酸ではシスティンに由来するものか,又は硫化水素が離れ易い未知のアミノ酸があるのか,何れかであると考え,先ずシスティンを33%硫酸で34時間加水分解して39%,53時聞加水分解に49.5%,濃塩酸で63時間加水分解して87.73%が分解されることを確かめ,更に硫化水素を離したシスティンはセリンとなることを確かめた。故に蛋白加水分解物中のセリンは少くとも一部システィンに由来するものである。
- 帯広畜産大学の論文
- 1952-03-25
著者
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