小品系般若経における授戒
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概要
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この小論はインド大乗仏教の思想史の中で、その出発点となり中核の一つとなる小品系般若経を初期大乗仏教における授戒の問題を念頭において検討したものである。小品系般若経の思想史的位置づけ、大乗なる意味、大乗教団の源流及び外縁、菩薩なる観念、菩薩の具体的人間像としての「法師」、その主体的根拠としての自性清浄心、菩薩道の目標としての誓願思想を点検してみた。そしてそれらを統合し、この道にまちがいはないのだと成仏を確信できるのが仏からの授記文学であるということをあとづけてみた。小品系般若経からは具体的な授戒の儀礼など検出できないが、大乗の菩薩道の出発点に関連する諸思想に焦点をあてて帰納的に授戒思想の骨格を明らかにしようと試みたものである。
- 桜花学園大学の論文
- 2000-03-31
著者
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