東学系水雲教『水雲教真理』の和訳と研究 : 日帝時代における真宗大谷派への帰属と抵抗に関連して
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概要
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これは,日本の朝鮮半島統治時代において、東学系の民族宗教の一つである水雲教に対する日帝総督府の宗教弾圧の歴史を,今日の水雲教の見解としてまとめた部分-水雲教出版部編著『水雲教真理』1999.P705〜737-の日本語訳とその訳註である。翻訳は桜花学園大学大学院修士課程の柳漢守君の協力を得,註記等は大澤が試みた。また都恩珍本学講師の指導も受けた。略目次は次の様になる。第4章 日帝受難時代 第1節 日帝の弾圧 1.類似宗教内査と歴史捏造 2.開教監督部設置と民族宗教弾圧 3.供出制度と梵鐘掠奪 第2節 教団閉止と懐柔 1.屈辱的な得度式 2.水雲教廃止令 3.入仏式と日本真宗帰属 4.弥陀塔強制搬出 5.教人弾圧と排日思想 第3節 教団の明暗 1.龍雲歌及び礼参文の執筆 2.独創的な経文及び参文 3.債務清算 4.水雲天師出龍子様の涅槃 5.奥様の至極真心 6.鳳霊閣と龍虎堂全焼 第4節 日帝弾圧下の殉教事件 1.鉄原事件 2.船橋里事件 これによると 日帝下末期には、日本の神道、キリスト教、仏教の三宗教以外の存在を認めず,東学系などの民族宗教を「類似宗教」として認めないばかりか取締りの対象とし,三教公認宗教に転改宗させるか,閉止するかの施策を強行した。水雲教の改宗先は真宗大谷派・東本願寺であった。そしてその内実は,取締を回避し,教団の存続を優先する偽装改宗であったことが明らかになる。
- 2004-03-31
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