指しゃぶり治療への行動論的アプローチ
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概要
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本研究は,指しゃぶり症状を呈する1名の女児<10歳,小学校4年生。以下,クライエント(cl)と称する。>に対して,トークン・エコノミー法を適用し,かつ母親に対して行動カウンセリングを実施することによって,その治療効果を期待した。clに対するトークン・エコノミー法の適用については,母親が共同治療者として家庭で実施することになったが,母親は治療者の指示に従い,これを順調に遂行した。また,母親は行動カウンセリングを通じて,干渉的態度の改善策や愛情表現の方法等を理解するとともに,これを実行する程までに至り,養育態度の改善を示した。これらの結果に伴い,clの症状は殆ど消失し,3か月間のフォローアップにおいても同様のことが確認された。
- 1999-03-31
著者
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