Alpha-Fetoproteinの免疫抑制効果について : I:リンパ球幼若化反応及び抗体産生に対する抑制効果について
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概要
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最近,alpha-fetoprotein (AFP)は免疫抑制作用を有することが報告されているが,今回,著者も,マウスAFPを羊水より抽出して,in vitroでの種々の免疫反応に対する効果を検討してみた。マウスAFPは,正常マウス血清に対するウサギの抗体を吸着させたクロマトグラフィーに羊水を通すことにより容易に抽出でき,抽出したAFPは5%ポリアクリルアミド-ゲルにて1本の沈降線として存在することを確認した。Ovalbumin,ヒト-ガンマグロブリン,lysozyme,KLH,そしてPPDに対する特異的リンパ球幼若化反応,PHA,Con A及びLPSなどのmitogenに対する非特異的リンパ球幼若化反応,さらにヒツジ赤血球に対するIgM抗体産生反応が,抽出したAFPにより一様に非特異的に抑制されることを示し,AFPの免疫抑制作用について検討した。
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