登熟期の遮光が秋ダイズの乾物生産と子実生産に及ぼす影響
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概要
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アキヨシを供試し,莢の発育から成熟までの期間を4期に区分し,それぞれの時期に2段階の遮光処理を行い対照区における乾物生産,子実生産と比較した。1.分枝数,葉数,葉面積,乾物重は莢発育期および登熟初期の遮光処理によって減少した。その影響はとくに強度遮光の場合に著しく,成熟期も遅延した。2.乾物生産に関与する要素についてみると,莢発育期および登熟初期の遮光処理によって,RGR,NAR,CGRなどは処理期間中は対照区より低くなったが,処理終了後は回復の傾向がみられた。しかし,その後の処理については明確な傾向が認められなかった。また面積重(F/F^^-)はすべての処理区において低くなった。3.子実重は莢発育期および登熟初期の遮光処理区では稔実莢数の減少により,また登熟中期の処理区では百粒重の減少により,それぞれ対照区より低くなった。4.以上より,莢発育期および登熟初期の乾物生産は稔実莢数,子実数と,またそれ以後の乾物生産は百粒重とそれぞれ密接な関連を有するものと推察された。
- 日本作物学会の論文
- 1986-12-25
著者
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