刈取時期,播種期,刈取高さが暖地型牧草の再生におよぼす影響
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概要
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シコクビエ,カラードギュアグラス,青刈ヒエにおける5月下旬播の1番草の刈取時期,刈取高さと再生の関係および1番草の刈取時期を7月中下旬に設定した場合の播種期,刈取高さと再生の関係について検討した。1.シコクビエの5月下旬播の再生量は早刈ほど,また高刈ほど多かったが,年間生産量は遅刈ほど多かった。再生後茎数は60日刈では新分げつの発生が多かったため刈取時より増加したが,新分げつは5cm刈では茎の基部から,15cm刈では茎の上部の節から多く発生した。播種期と再生の関係では早播の5月下旬播が再生量,年間生産量とも最も多かった。2.カラードギニアグラスの再生量は30日刈が最も多く,出穂始〜出穂期である40〜50日刈が最も少なかった。また,再生量,年間生産量とも早刈では15cm刈が,遅刈では5cm刈が最も多かった。3.青刈ヒエは刈取時期による再生量の差が最も少なかったが,播種期との関係では遅播ほど再生量が多かった。生長点を切除された場合,茎の上部の節からの分げつ発生が多かった。4.シコクビエ,青刈ヒエは本試験では遅刈の方が年間生産量が多かったが,分げつ発生部位等からみて,5月下旬播の刈取適期は草丈90cm,刈取高さは10〜5cmが適当と考えられた。カラードギニアグラスは出穂期より後の草丈110cm以上の刈取が適当で,刈取高さは5cmがよいと考えられた。5.7月中下旬刈の播種期はシコクビエ,青刈ヒエについては本試験の最高収量を上げた5月中旬よりも遅い方が望ましく,カラードギニアグラスは5月中〜下旬が良いと考えられた。
- 1982-12-25
著者
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