四国地域における水稲生育の特徴と解析 : 第1報 耕種条件を共通にした場合の水稲の生育・収量
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概要
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1.四国地域の各農試圃場で水稲シラヌイを共通な耕種条件のもとで栽培し,その生育・収量について検討した。2.稈長は四国が最長で,もつとも短かつた香川との差はほぼ10cmであつた。3.収量は徳島>香川>愛媛>四国>高知の順となり,収量の最大と最小の差は13kg/aであつた。4.この収量差は単位面積当り全籾数の差にもとづいておリ,登熟歩合および玄米千粒重の影響は小さかつた。5.単位面積当り全籾数の差は移植期から穂揃期までの平均葉量と葉身窒素量の差に原因した。6.成熟期穂重と収量との間に正の相関関係がみられた。成熟期穂重は登熟期間の穂重増加量に支配されたが,その穂重増加量は乾重増加率の支配の強かつた群(香川,愛媛,四国)と出穂前蓄積量の多少によつて支配された群(徳島,高地)があつた。
- 日本作物学会の論文
- 1969-12-25
著者
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