統合失調症者における福祉的就労の関連要因の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は、在宅生活を送る精神障害者の就労支援に関する指針を得ることをねらいとして、就労が困難とされている統合失調症患者を対象に、障害の概念整理を行うとともに、彼らの就労状況に関する現状を明らかにしその関連要因に関する検討を行うことを目的とした。本研究における調査対象は、中・四国圏内(5県)における84ヶ所(精神科医療機関12、保健所6、精神障害者社会復帰施設66)の利用者のうち調査協力の得られた統合失調症者291名とした。調査内容は対象者の基本的属性、精神科医療機関への総入院期間及び入院回数、罹病期間、精神症状、就労形態、就労意欲、ワークパーソナリティ障害、就労支援で構成した。本研究の成果は、精神障害者個々人の職業的な予後の予測にとって有益な情報をもたらすものと推察される。
著者
関連論文
- 社会生活技能評価尺度 : 12の交差妥当性の検討
- 統合失調症患者の精神症状と自尊感情の関連性
- 統合失調症者におけるワークパーソナリティ障害評価表の構成概念妥当性
- 統合失調症者における福祉的就労の関連要因の検討