地域間デジタル・デバイドは解消可能か
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概要
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世界的に、デジタル・デバイド(情報格差)の発生が問題となって来ている。ブロードバンド(広帯域大容量回線)は、これからの通信サービスと放送サービスの要となるインフラとして位置づけられるが、我が国ではこのブロードバンドに関わるデバイドが都市部と過疎地部の間で顕在化しつつある。本稿では、このようなブロードバンド・デバイドを解消するための方策を論ずる。まず、デジタル・デバイドのこれまでの経緯に触れ、その内容を「良い格差」と「悪い格差」に分けて考察する。ついで、米国と北欧におけるデバイド解消策、並びに我が国の情報戦略とデバイド解消戦略を紹介する。さらに、通信と放送に関するサービスが多様化して、選択肢が急増したことに伴い、通信と放送両分野でのユニバーサル・サービスが崩壊の危機に直面していることを明らかにする。最後に、『次世代ブロードバンド構想2010』を念頭において、地域からブロードバンド化の流れを見たとき、ブロードバンド・デバイド解消のために出来ることとして何があるのかを分析し、また自らなすべきことについて提言を行なう。
- 尾道大学の論文
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