高能率符号化方式の展開 : (n=m+1)固定長ブロック符号の場合
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概要
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記録分野における高能率符号化方式の研究は、通信分野におけるそれをベースとしてスタートしたことは確かである。しかしながら技術開発が進むにつれて、両者それぞれのシステムにおいて用いるメディア構造の違いが段々と符号の特性に影響を持ち出し、また後者に比べて前者の方により厳しい制約条件が課せられ出す、など求められる環境の違いが顕著になり出した。さらに、記録分野におけるメディア開発が多様になり(すなわち非グローバル性が顕著化し出し)、しかも記録分野における技術革新競争の度合が通信分野と比べものにならないほど年々激烈となって来ている。これら要因が重なり合った結果として、記録分野における高能率符号化方式の研究は、いまや通信分野におけるそれを遥かに凌駕した発展を遂げつつあるのが実状といえる。本稿はその記録分野における高能率符号化方式開発の近年の主流の一つである、「殆ど1に近い高能率符号化効率ηを持つ2次元符号化」に関する一つの検討結果を述べたものであって、具体例としてη=32/33をもつ(d,G/l)=(0,12/9)符号を開発提案している。ここに、dは記録符号系列における符号シンボル"0"の最小ラン長(d制約)、Gは全符号系列での最大ラン長(すなわちk制約)、lは全符号系列をインターリーブしたときの各符号系列でのk制約である。
- 尾道大学の論文
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