排便状態の評価と食物繊維摂取量との関係
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概要
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若年女性を対象に,日常の食事に食物繊維を添加することによる排便状況の変化を探る目的で,日本語版CASを用いて調査を行い,次の結果を得た.1)日本語版CASにより,便秘の訴えに対し,共通のスケールで判断ができ,的確に便秘困難群と便秘正常群に群分けすることができた.2)食物繊維付加により,排便困難群は排便正常群に比べて,有意に便秘改善の効果がみられた.3)日常の食事からの食物繊維摂取量は,排便困難群の摂取率が高かったが,両群において,摂取量の少ない者が多くみられた.4)便秘が改善された群は改善されなかった群に比べ,日常の食物繊維摂取量が多く,付加した食物繊維量と合わせると,目標摂取量の20gに達していた.5)この結果より,厚生労働省の定める,1日当たり成人で20〜25g(10g/1000kcal)という目標摂取量が適量であるという裏付けができた.6)食物繊維が便秘に対して有効であることを確認し,毎日の食事による摂取の増加を啓蒙する必要があると認識した.
- 藤女子大学の論文
- 2002-02-14
著者
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