若年女性の身体意識と体脂肪率および栄養摂取量との関係からみた栄養教育の方向性に関する一考察
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概要
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本論の目的は、若年女性の体脂肪量、栄養素摂取量および自己の体型に関する認識を総合した観点から、栄養教育の方向性を検討することである。対象は2002年〜2005年の4年間に岡山地域のK大学栄養系学部3年に在籍した19〜29歳の女子学生305名である。体脂肪量はBIA法、栄養素摂取量は秤量法、体型認識はBSQを用いた。統計的解析の結果、今後の栄養教育には以下の7点が必要と考えられる。1.朝食の欠食をなくすような栄養教育を工夫し徹底する。2.体重のみでなく、体脂肪と筋肉や骨など除脂肪量との関連について、正確な知識と認識をつよう教育する。3.上記2と、今後の生活習慣病予防の観点から内臓脂肪の測定を取り入れる。4.運動栄養学を盛り込み、運動の実践とも連携した栄養教育を行う。5.運動、食事および社会心理面の各面からの行動変容に重点をおいた栄養教育を行う。6.事実に基づいた自己の体型認識ができるようなカリキュラムを作成する。7.将来の管理栄養士として、秤量法による食事記録が続けられる能力と技術を養う。
- 2006-12-26
著者
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