孤独の感情,対処行動に及ぼす孤独感,およびAlonenessへの耐性の影響
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概要
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本研究は,孤独の感情,および対処行動の因子構造を明らかにし,その性差,孤独感強度による差,ならびにAlonenessへの耐性による差を検討することを主たる目的とするものである。また,野本(1999)が構成したCBA尺度(Capacity to Be Alone Scale)をもとにその簡略版CBA尺度が作成され,改訂版UCLA孤独感尺度,Alonenessへの耐性尺度,および携帯電話の使用頻度との関連が吟味された。調査は,大学生を対象に孤独の感情,対処行動,および携帯電話の使用頻度に関する質問紙と,上述した3種類の尺度を用いて実施された。結果は,以下の通りである。1)孤独の感情は4因子,対処行動は8因子抽出され,性差,孤独感強度による差,ならびにAlonenessへの耐性による差が見出され,過去の研究結果と比較検討された。2)Alonenessへの耐性尺度は,簡略版CBA尺度の2つの下位尺度と関連性が見出され,両者の概念が吟味された。また,孤独感と携帯電話の使用頻度との間にはやや高い負の相関が認められ,孤独感の低い人ほどその使用頻度の高いことが示された。
- 関西国際大学の論文
- 2002-03-30
著者
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