戦前の外務省の中国への留学生派遣について : 明治,大正期を中心に(<特集>中国人日本留学史, 日本人中国留学史(2))
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概要
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本稿は,明治期から大正期にかけて外務省が派遣した日本人の中国留学がどのような制度や規定によって行われ,どのような選抜試験が行われたのか,派遣留学生の学習の様子はどうであったか,などについて外務省外交史料館が所蔵する資料をもとに検討を加えた。また,従来,北京と上海での留学期間が終了した留学生は,広東語の学習のために香港に留学したとされてきたが,香港留学の理由は外交の舞台で必要な英語の学習のためであったことを解明することができた。また,外務省の留学生が大正8(1919)年以降は上海の東亜同文書院に委託教育される経緯を明らかにした。
- 2007-09-25
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