2(1)次元空間における複合系の統計と量子ホール効果階層構造論(場の量子論の基礎的諸問題と応用,研究会報告)
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概要
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2000年12月「場の量子論の基礎的諸問題と応用」で報告した3次元空間における複合系統計の考察に引き続き、2次元空間のエニオンと1次元空間のNGボソンを取り上げた。とくに、分数量子ホール効果(FQHE)におけるランダウ準位充足率階層構造のエニオン描像による理論的理解の現状は満足できる状態にないことを指摘し、「Chern-Simons(CS)ゲージ場は2次元性という境界条件を体現する場である」という観点から、これを論じた。"複合フェルミオン理論"においては物理的場と非物理的場の区別が曖昧になっている場合が多く見受けられることに注意を喚起した。発表はプログレスに出る予定の論文にもとずいているので、詳細はそれを参照していただきたい。また、この研究会で"複合フェルミオン"および"複合ボソン(ボソン化電子)"についていくつかの議論がなされたが、時間の制限もあり、十分議論し尽くされたとは言い難かった。上記ポスター発表に含まれていない重要な論点もあるので、以下に筆者の観点を補足する.
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 2002-07-20
著者
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