DLS英語学習法(Dynamic Listening and Speaking Method)を応用したトレーニングによるスピーキング指導の効果
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概要
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本実践報告は、通訳訓練法をもとに開発されたDLS英語学習法(Dynamic Listening and Speaking Method)を応用したトレーニングによる12回のスピーキング指導の効果について検証を試みたものである。事前および事後の面接調査において情報伝達テストを実施し、測定された学習者のスピーキング能力に現れた変化を、4つの評価観点(vocabulary, accuracy, fluency, complexity)およびそれぞれの客観的指標に基づいて分析した。その結果、発話に使用された語彙については量的な増大が見られ、分速単位での言語的な流暢さも向上したことがわかった。また、発話に使用された文については複雑さや正確さの面で向上が見られた。しかし、適切な語を使用して自分の意図を相手に理解されやすく伝えるという内容的な流暢さの向上までには至っていないことがわかった。結論として、DLS英語学習法を応用したトレーニングを取り入れた「英会話」の授業は、すべての評価観点における改善までには至らなかったが, 看護学生を対象としたスピーキングの指導方法として一定の効果があることが確認された。
- 2007-03-01
著者
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