幼児の礼拝における賛美としての合奏に関する実践報告 : 5歳児での実践(クリスマス)
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概要
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本稿は、5歳児のクリスマスでの実践を通して、礼拝における賛美としての合奏に関して考察を行うものである。合奏は、「キリスト教保育120周年記念クリスマス」への参加のために計画された。北陸学院短期大学附属第一幼稚園・ウイン幼稚園・扇が丘幼稚園の5歳児70名の合同演奏である。合同練習が十分にできないという制約のもと、子どもの心情面を重視して行った。本稿では、筆者のこれまでの研究に基づく音楽的な表現活動の指導に関する基本的な考えを述べ、実践に関連させ考察に加えている。賛美歌の変奏曲を選曲し、合奏としてアレンジする迄の経過を記述後、賛美についての考察を行い、合奏のタイトルとした、「おいでなさい イエスさまよ」の賛美歌(作詞:井上良彦園長)が作詞されるに至った経緯について述べている。実践経過はエピソードとして記述して考察を加え、五つの質問に対する子どもの声から指導の効果を検証している。今回は、合奏への動機づけの要因として、賛美歌と絵本そして子ども自身が演じた降誕劇が効果的に働いた。礼拝における賛美としての合奏は、表現する子どもの内面を大切にして、効果的な動機づけと感情経験や聴覚経験としての扱いを重視することが有効であるとの考察を述べている。
- 2007-04-20
著者
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