「子どもと表現I」におけるマザーグースの活用効果 : 創造性豊かな保育者養成を目指す授業の工夫(報告3)
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概要
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本稿は、筆者の研究テーマである「創造性豊かな保育者養成を目指す授業の工夫」の報告第3稿として、「子どもと表現I」におけるマザーグース(25の唄)を活用した授業の効果を検証している。谷川俊太郎訳詩のマザーグースと楽譜と音楽(CD)に加え、洋書や解説書など130点ばかりのマザーグースの本を教材としている。本稿では、先ず教材の有効性について考察した。谷川俊太郎のマザーグースは、体ぐるみで遊べる「口にすると楽しくて耳で聞いても楽しい唄」であり「言葉と絵と音楽で織りなす唄」である。「人間のリアリティをもち不思議でナンセンスな唄」はマザーグースがもつ独特の魅力を感じさせ、自由奔放な空想の世界を引き出してくれる。「表情豊かで多様性をもった音楽」は聴く人の感性に心地よく響き解放と共感をもたらす。また、「多彩なイラストで表現されている唄」は幅広く奥深いマザーグースの表現の多様性を感じさせる。このような魅力ある教材を活用することで、学生たちは、想像する楽しさと表現の多様性を感じマザーグースの面白さを実感していく。この学びが、多様な子どもの表現を受けとめ、子どもの表現に共感できる保育者を育てていくのである。
- 2006-12-01
著者
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