ヒトにおける運動開始時の換気調節
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概要
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運動を開始と同時に換気量は10〜20秒間かけて急増、一旦プラトーに達し、その後2〜3分の間指数関数的に増加し、4〜5分で定常状態に至り、運動を中止すると換気量は急減し、その後徐々に減少して安静レベルに戻るというそれぞれ3相の変化をすることはよく知られた事実である。Whipp(1977)は、これらをPhase I、Phase II、Phase IIIと名づけた。運動開始1呼吸目から観察される換気量のステップ状の急増(Phase I)の生理学的背景(メカニズム)は、化学的要因ではなく主として神経的要因であろうと考えられている。現在、Phase Iの神経的要因として中枢性ドライブ、末梢性ドライブおよびその両ドライブが挙げられている。
- 東海学園大学の論文
- 2007-03-31
著者
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