顔のスマイル表現知覚において魅力度の影響が存在するか?(テーマ関連セッション1)
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概要
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顔の魅力や肯定的な表現知覚は,非言語的な社会的コミュニケーションの重要な問題である。本論文で我々はスマイル表現知覚における顔の魅力によるバイアスの起こりうる効果を調査し,魅力的な女の人が魅力のない女の人よりより低い物理的な強度でスマイル表現を呈示する傾向があるという統計的な可能性を提案する。この主張を検証するために、表現の2つの次元(自然度、表現強度(EI))について,2つの実験を行って評価した。実験1において,被験者が,55人の画像刺激上の人物について,統制されていない物理的な強度を持つスマイル表現の強度を評価した。しかし,その結果からは,明確な魅力によるバイアスは観察されなかった。そこで実験2では,異なる画像刺激人物の間で物理的な表現強度の度合いが異なっている影響を補償するために,我々は画像モーフィング技術を使用して,実験1と同じ顔刺激セットにおいてスマイル表現強度が同じになるように統制した顔刺激を作成した。これを用いた結果は,魅力によるバイアスのはっきりした統計的有意差を示した。最後に、魅力によるバイアスとスマイル表現知覚との間で起こりうる潜在的関係について,議論した。
- 2007-09-03
著者
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