経験からの学習 : プロフェッショナルへの成長プロセス(プロフェッショナリズムと経営教育)
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概要
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本研究は、営業やIT分野におけるプロフェッショナル人材の経験学習プロセスを、「人材を成長させる経験特性」、「経験学習を方向づける信念の役割」、「学習を促進する組織特性」という3つの視点から検討したものである。分析の結果、次の点が明らかになった。すなわち、(1)知識・スキルが業績と結びつくまでには10年の経験が必要となる、(2)領域(職種)が異なると経験学習パターンも異なる、(3)キャリア段階6〜10年目における経験が熟達の鍵を握る、(4)営業やIT技術者は、他者からよりも職務の性質から学習する、(5)営業やIT技術者は、「目標達成志向の信念」と「顧客志向の信念」を持つ、(6)顧客志向の信念が業績につながるまでには10年の期間が必要となる、(7)顧客志向の信念は、経験学習を促進する効果を持つ、(8)顧客志向と内部競争をバランスさせている風土を持つ組織において経験学習が促進されている。これらの発見事実を基に、組織における経験学習プロセスの仮説的モデルが提示された。
- 2007-06-29
著者
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