スイッチ接続型システム向け管理マネージャの試作と評価(管理機構)

概要

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ブレードサーバのような省スペース性を重視したプラットフォームにおけるIO柔軟性の向上には,複数のプロトコルが単一の物理インターフェースを共有可能な統合スイッチを用いたスイッチ接続型システムが有効である.我々は,各プロトコルが単一の物理インターフェースを共有する事に起因するユーザアプリのIO性能の低下を防ぐことを目的として,スイッチ接続型システムに,各プロトコルの利用帯域の監視と必要帯域の割当を実現する管理マネージャを試作した.スイッチ接続型システムの統合スイッチとしてAdvanced Switch Interconnect (ASI)を用い,管理マネージャはASIミドルウエアの一部として実装した.このプロトタイプを評価した結果,管理マネージャの稼動により,システムが不安定となったりユーザアプリの性能が低下するという問題が発生することが分かった.プロファイル分析の結果,この問題の原因は,管理マネージャおよびそのミドルウエアでソフトウエアのメッセージ通信の処理が競合したためであり,そのような競合が起こらないようソフトウエアの処理を変更することで解決できる見込みを得た.
2007-07-26