熱履歴を考慮した記録・再生シミュレーション(<特集>コンピュータシミュレーション及び一般)

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概要

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磁気記録における熱の影響を調べるために、従来の単磁区粒子の集合体磁化モデルを拡張して、モンテカルロ法を用いた有限温度における媒体磁化モデルを構築し、Mn-Zn多結晶フェライト誘導型バルクヘッドとγ-Fe_2O_3塗布型テープ系における記録再生シミュレーションを行った。記録再生シミュレーションには、Maxwellの方程式から導いたPoisson方程式を、有限要素法により数値計算する手法を用いた。その際に、磁気モーメントの反転確率をあらかじめ計算したテーブルを用いることにより、計算時間を大幅に短くすることに成功した。その結果、この系における再生出力は、絶対零度と比較して室温で19%、100℃で28%の減少が見られた。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-10-14

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