有限要素法による2次元記録再生シミュレーション : キーパー媒体・薄膜ヘッド系

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概要

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記録層にソフトな磁性層(キーパー層)を積層させたキーパー媒体と、薄膜ヘッドから成る系において、2次元記録再生シミュレーションを行った。記録・再生過程の記述には、Maxwellの方程式から導いたPoisson方程式を用い、有限要素法により数値計算を行った。その結果、再生過程でキーパー層に設けられたバーチャルギャップは、再生時のヘッド磁界と逆方向の記録磁化の上下に形成される為、出力波形のピークは、バーチャルギャップの方向へシフトし、非対称な出力波形となった。また、μ=100のキーパー層を記録層上部に持つ媒体では、キーパー層がない媒体に比べて、記録層内部の反磁界の大きさが、約半分に減少し、記録磁化の大きさが約1/4増大した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-01-22

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