遠隔授業における共同レポート作成のための議論支援システムの実装と評価(インターネット関連技術,及び一般)

概要

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近年のインターネットの普及によって、インターネットを利用した遠隔教育が現実的なものとなり、遠隔地との協調型学習をインターネット上で行うという試みが始まっている。協調型学習では、学生間の議論が学習過程において重要な役割を果たす。学生グループは課題を与えられ、学生間での議論を通じて、課題に対する共同レポートを作成する。インターネットを利用した協調型学習では、この議論をメーリングリストやWeb掲示板などのコミュニケーションメディアによって行ってきた。しかし、これらのコミュニケーションメディアでは、意図の不明確な発言、発言間の関連の喪失、合意形成が困難などの問題が発生し、円滑な議論の遂行が困難となる。そこで各発言において意見と発言間の関連性を記録し、発言意図と発言の関連性を明確化する議論支援システムを提案する。本システムによって、議論構造が明確となり、議論への参加者が議論内容を追跡することが容易となる。この提案システムをWIDEプロジェクトにおけるSOI(School Of Internet)による実際の授業にて、運用試験を行い有用性を評価する。
一般社団法人情報処理学会の論文
2004-01-28