LINCとEERのハイブリッド型送信機の検討(技術展示,チュートリアル講演,無線信号処理実装,一般)
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概要
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送信機における歪の発生は,チャンネル帯域内においては変調精度の劣化による実効通信速度の制約を生じ,チャンネル帯域外においては近接する周波数を利用する周辺の無線機に対して干渉を与えるなど,周波数利用効率向上の妨げとなっていた.本稿ではその対策として,理論的な線形性に非常に優れているが効率が低いLINC方式と,高効率で線形増幅器より高電力時の線形性に優れているが低出力電力時に歪が増大するためにダイナミックレンジが狭いEER方式とを,小電力時にLINC方式,高電力時にEER方式として動作するように組み合わせることで,LINC方式の効率とEER方式のダイナミックレンジの問題を解消し,優れた線形性と広いダイナミックレンジの両立が可能となることを示す.さらに,提案方法とEER方式のエンベロープ増幅器の帯域制限方法とを組み合わせることで,線形性と広いダイナミックレンジの両立に加えてエンベロープ増幅器の帯域制限が可能となる.これにより,広帯域かつPAPRが大きな変調方式での実現が困難だったLINC方式とEER方式の実現性が向上する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-07-19
著者
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