日本海大和堆北東部におけるベニズワイの深度分布と移動
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ベニズワイの深度分布様式を明らかにするために,日本海の大和椎北東部に水深500〜2,000mの範囲で定点を設け,着底トロールによりベニズワイを採集した。雌雄ともに水深1,700m以上の水深帯に未熟な個体が高密度で出現した。これらは成長とともに浅場へ移動するが,雄が移動しながら脱皮して形態的に成熟するのに対し,雌は最終脱皮となる最終脱皮をした後に移動を開始することが示唆された。雌の抱卵量と水深の間に負の相関があり,この原因として,水深による繁殖可能な性比および成熟雄のサイズの違いが考えられる。
- 2007-07-15
著者
関連論文
- 夏季のオホーツク海南西部におけるズワイガニの分布と形態学的成熟サイズ
- 日本海大和堆北東部におけるベニズワイの深度分布と移動
- ベニズワイChionoecetes japonicus雄の相対成長の変化と最終脱皮の可能性
- ベニズワイ雌の成熟脱皮と初産(短報)
- 2004年2-3月に得られた岩手沖のハタハタは日本海から来遊した
- 深海生物採集用大型桁網(Beni-Zuwai 1号)の開発
- 平成15年度第1回中部支部大会を終えて(支部のページ)
- 日本・韓国・中国海洋水産資源シンポジウム
- 隠岐諸島西方海域におけるベニズワイ雌の成長
- 日本海の中深層底棲魚に捕食されたズワイガニ属幼生と稚ガニの水深分布について