首都圏における人為燃焼発生源の排出量抑制と二次粒子無機イオン成分濃度の関係
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概要
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首都圏を対象に,原因物質の排出量抑制にともなう二次生成無機粒子(SIA)の濃度の変化を,数値シミュレーションにより調べた。シミュレーション計算に先立ち,使用する数値モデルが観測されたSIA成分の濃度を精度よく再現することを確認した。計算の結果,SIAの長期平均濃度と短期高濃度は排出量抑制にともなって減少し,排出量抑制がある程度有効なことがわかった。濃度の減少は夏季に顕著であったが,冬季の濃度はむしろ増大する場合がみられた。こうしたSIA濃度の変化は,おもにNO_3^-濃度の変動によりもたらされていた。
- 社団法人大気環境学会の論文
- 2007-08-10
著者
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