妊婦のアレルギーと食習慣に関する研究 : 妊娠後期の健康生活習慣との関連
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概要
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本研究は,妊婦のアレルギー予防と健康管理を目的として,妊娠後期の食習慣および生活関連要因の影響について分析を行った。方法は,A市保健センターで妊娠届をした妊婦210人に,妊娠後期に留置法によるアンケート調査を行い,回答を得た210人(回収率:100.0%)のうち有効回答207人を分析対象とした。アレルギーと診断されたことがある妊婦は51人(24.8%)であり,アレルギー既往の有無は妊婦の体格に関連があった(p=0.024)。妊娠後期は,「欠食の頻度が多い」「偏食をする」「間食をよく食べる」妊婦が比較的少なく,アレルギー既往と食習慣の各項目との関連は,「植物油の使用」傾向に違いがあった(p=0.007)。妊婦の食習慣「判定スコア」は,健康レベル(p=0.017),体重増加量コントロールの意識(p=0.038)との関連およびその他の生活習慣のうち喫煙習慣との関連が有意であった(p=0.030)。アレルギー既往の有無別,睡眠時間の平均値に差があり(p=0.042),妊娠前の運動習慣は後期の健康レベルに関連があった(p=0.003)。
著者
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